描いてる途中でしょうが

発端の、制作過程の、試行錯誤の、失敗の、完成までの記録

売れてほしいので値下げした

売りに出した絵が売れないと悲しい。悲しいのは嫌なので、売れてほしい。
売れるためにはどうすればいいか考えた。そうだ。買いたくなるような素晴らしい絵を描けばいいんだ。つって、描いた。
ところが世の中は厳しい。
買いたくなるような素晴らしい絵が描けたー、さあ売れろ。つっても、待てど暮らせど絵は売れない。

アートメーターに登録したはじめの頃、こんな感じで、
全く何の反応もなく、うんでもなければすんでもなく、これ、本当に売れるのか、いや、これ一生売れないんじゃないか、つってやけくそになり、登録した全ての絵を90%オフにした。
したら、何枚か売れて、ああ、売れないこともないのか。と思った。
で、気がついた。やべえ、これ、90%とかオフにしちゃうと送料払ったら赤字じゃんか。と。

で、いくら売れると嬉しいとはいえ、むやみやたらに値下げすると金がなくなるということを知り、送料分ぐらいは手元に入るぐらいの値下げにとどめることにした。
ところが、この、やけくそ値下げした絵は、そのとき全てはけたわけではなく、数枚、やけくそ価格でそのまま売りに出されたままになっており、それがこないだ売れた。
気持ちとしては、まず、売れて嬉しい。買ってくれた人を訪ねて玄関先で自己紹介をして、新年の挨拶もして、抱きしめたい。次に、感情の割合としてはほんの少し、ああ、送料払って赤字だ。痛い。と、思った。

これ、送料で足でなければ、儲け少なくても全然いいんだよなあ。
大幅値下げしたやつを何枚かまとめて売れれば、送料一回分で送れるのになあ。と、思う。
似たようなテイストの絵をまとめてセット販売できたらなあ。ポストカードとか。

マスク一覧

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小学校のころの将来の夢は、希望する職業は、プロレスラーだった。
けど、大勢の人の前でパンイチになるのには抵抗があった。
けど、マスクマンなら顔が見られないから大丈夫だと思った。乳首をはじめいろいろ丸出しでも顔さえ隠れていれば恥ずかしくないと思った。
けど、マスクマンは、マスクで顔を隠しているからこそ、その正体に、その顔つきに人々の関心は集まる。高まる。はじめから顔丸出しでいれば、そんなことにはならないのに。
相手レスラーの意地悪や、隠されると暴きたくなる人間の心理などが相まって、多くのマスクマンのマスクは剥がされた。
そうすると、その顔は、はじめから丸出しの顔よりも多くの注目を集めることになる。
ということは、顔を隠したい自分にとってはまったくの逆効果で、顔を隠したい自分はマスクマンにはなれないのだった。
つまり、これは、もう、八方塞がりで、夢を断念するしかない。憧れるだけしかできない。
そうやって、ひとは人生を諦めて、下を向いて家に帰る。ストロングゼロをのみながらとぼとぼ帰る。

ところが、自分は、マスクマンへの夢は諦めつつも、人生を少しでも彩る努力は諦めない見上げた男だった。
つって、完成したのがこの絵で、幼き頃の夢破れたほろ苦さをベースに、目のさめるようなビビットな色使いと、安定した構図のマッチングがさいこー。どうですかお客さん

 

というわけで、ミンネで売っています。

 

カエル一覧

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Instagram post by @nmasataka • Nov 18, 2018 at 1:54am UTC

 

緑を基調とし、そこに黄色や青を混ぜていく。
カエルを108匹描いた。

目の周りに赤やオレンジのアクセントが入ったり、脳天や喉元の斑点にも濃い差し色が入ることがある。
顔面の多くの割合を目が占める。頭蓋に目玉が組み込まれているのではなく頭蓋が目玉を覆うような形状をしている。まず目玉の大きさありき、のような。
目玉の表面は広く露出している。大きく見開かれていていかにも視界が広そう。広すぎて正面に視点があっていない場合もチラホラ。
つって、更に特徴的なのは口で、顔のほとんどは口だ。なので、顔は、口にでかい目玉を2つのせただけ、それだけだ。
口は横に大きく広がり、奥行きもたっぷりとある。喉元をふくらませる場合もある。歯は無い。あるのかもしらんが目立たない。印象にない。
基本、つるんとしているが、結構、イボがあるやつもいる。ボヨンボヨンのやつ。ゴツゴツのやつ。
概ね、毛は無い。


カエルは、縁起がよい。らしい。
特に金運を呼び寄せる。
「ガマグチ」なんつって、財布の取り出し口のデザインの参考にされている。

 

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Instagram post by @nmasataka • Nov 18, 2018 at 1:53am UTC

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Instagram post by @nmasataka • Nov 18, 2018 at 1:54am UTC

 

www.art-meter.com

理由はどうであれ、1位は1位

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Instagram post by @nmasataka • Nov 19, 2018 at 1:09pm UTC

アートメーターの週間販売面積ランキングで1位になった。
もう少し詳しく言うと、2018年11月12日から18日の期間中、アートメーターに登録している画家の中で、売れた絵の総面積が一番広かった。
2位の3,853平方センチメートルに大きく差をつけて、6,690平方センチメートルで1位になった。
どうだ、まいったか。1位だ。
1位とは他の誰よりも一番ということで、敵がいない。全員に勝利した状態であり、これあもう調子に乗るしかない。
じゃあ、調子に乗っていつもより高級なものを食べたり口数が増えたりしているかというとぜんぜんそんなことはなく、相変わらず、今日も能面みたいな表情だし、漠然とした不安感のなかじっとしている
というのも、この1位にはそれなりの理由があるからだ。
アートメーターでは作品の画面サイズによって価格が決まるが、作家の判断で値引きができる仕組みがある。
で、どうにもこうにも絵が売れないことに業を煮やし、やけくそで大幅な値下げに踏み切った。どうせこんだけ下げたって誰も見向きもしないんだろ。どうせどうせ。つって。
ところが、定価からすると格安とは言えその絵を買ってくれるひとがあらわれた。6枚買われた。
6枚とも受注番号が同じだから、ひとりがいっぺんに購入したとわかった。
梱包用のあれこれと送料を考えると赤字になった。

というわけで、やけくその低価格設定と、たまたまやさしいひとが一気買いしてくれたおかけで、その週でみると総面積が一番広いということになった。
なので、1位と言われても、とても違和感がある。なんだかズルをして不正に称号を手にしてしまったような。

それにしても。
収支だけでみれば損はしたけど、自分の絵が買われるのは、それはそれは嬉しいものだ。恥ずかしいような申し訳ないような、くすぐったい、変な感じだ。
ホームセンターへ梱包材を買いに車を運転してるときも、コンビニで郵送用のラベルを書いているときも、ぼわーんと幸せな気分だった。

もしも、この先、定価で売れるようなことがあったなら、鼻血がでるかもしれない。嬉しすぎて。
活動に対して他者からの反応があるって、素晴らしいなあ。ありがたいなあ。と思う。

ですからぼかあタコを描くわけですよ

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Instagram post by @nmasataka • Nov 16, 2018 at 4:48am UTC

マルマン ヴィファールっつう水彩専用の紙に、
ラインドローイングペン(コピックマルチライナー)で線画を描いた。
で、水彩で色を付けた。

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Instagram post by @nmasataka • Nov 16, 2018 at 4:48am UTC

タコは軟体だから、少々バランスをおかしく描いちゃっても、ま、あれだ、軟体だから、ぶにょぶにょしてるからこんな感じにバランスおかしなタコもいるよね、タコってそんな仕草しなくもないよね、つって気にせず描きすすめられるからいいと思う。

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Instagram post by @nmasataka • Nov 16, 2018 at 4:49am UTC

しかも犬や猫のように身近にいないし、パンダや象やトラのようにメディアで散見もしない。
かといってタコを知らない人はおらず、タコ焼きをはじめとして食われまくっており、生活に密着している。
つまり、存在自体とそのキャラ、フォルムのイメージは世間に浸透しているが、日常的に細部まで注視しているひとがいるかというとほとんどいない。ぜんぜんいない。
つまり、なんとなくでかい丸い頭があり、手だか足だか知らんが何本か生えており、少なくとも4,5本、多くても7,8本あり、関節のない軟体体質の生き物を描けばなんとなくタコにみえる。

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Instagram post by @nmasataka • Nov 16, 2018 at 4:49am UTC

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Instagram post by @nmasataka • Nov 16, 2018 at 4:49am UTC

これは、何かしらのモチーフを念頭に置き描いているひとにとってはとてもありがたいことで、何故なら、サルを念頭に置きサルを描き、サルと題して発表してもこれが正確にサルの特徴をとらえていないと、たとえばそこらの酔っ払いのおやじの特徴と偶然かぶると、これあサルつうかあれだな、カウンターのおやじだな、わはは、なんつって笑われる。
こっちは笑われるためではなく、あくまでも尊敬されたくて絵を描いているので、笑われると気持ちよくない。

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Instagram post by @nmasataka • Nov 16, 2018 at 4:49am UTC

というわけで、これからもタコを描く。

 

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Instagram post by @nmasataka • Nov 16, 2018 at 4:50am UTC

脳みそを痺れさせてたら描けた絵

単純作業を長い時間繰り返していると、脳みそが痺れてきて辛いような気持ちいいような不思議な気分になる。
誰に教わるでもなく、経験的にどうすれば脳みそが痺れるかを知っている。
単純作業にも痺れやすい作業とそうでもない作業がある。
ポイントは、ある程度の時間を続けられるかと、面白すぎないか。刺激なく丁度良くつまらないか、というところで、手っ取り早いのは絵を描くことだ。
で、その絵も、構図や配色やなんやかんや頭を使うようなタイプの絵は駄目で、単純なストロークの繰り返しがよい。
脳みそをほとんど動かさず、姿勢を固定させ、腰、背中、肩、腕、手首、指、を同じ動きを繰り返しどんどん絵を描いていく。絵を描くというより、白い画面を、決まりきった動きで、パターンで、埋めていく。
同じことを延々と繰り返すだけなので、脳みそは動かず、眼球もほとんど動かず、顔も能面みたいになってなんの感情もなく、だた、っしゃ、っしゃ、っしゃ、つってペンが紙をなぞる音が一定のリズムをきざむ。
同じことの繰り返しではあるけれど、描けば描くほど画面が埋まっていくのでそれなりの達成感があるので、やめようとは思わない。
ゴールが明確で、ゴールに近づいていっていることが実感できるので、続けられる。なんなら、途中でやめるほうが辛いと思うようになり、終わりまで手がとまらなくなる。
なんか、俺の手、勝手に動き続けるなあ。これ、ほんとに俺の手か、つうか、俺なにやってんだろう。みたいな感覚になる頃、脳みそが痺れてくる。
痺れだしたらもうこっちのもので、それにのっかる。抗わない。痺れに従って、そのままぼーっと、びりびりとする。

そうして完成したのが、この絵だ。


青い波。遠く先のほうまで。
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Instagram post by @nmasataka • Nov 14, 2018 at 5:38am UTC

赤い波。深く奥のほうまで。
https://www.instagram.com/p/BqHoeG6gtNU/
Instagram post by @nmasataka • Nov 13, 2018 at 11:43am UTC


■追記(2018/11/15)
アートメーターにて販売開始
www.art-meter.com

だれが、どんな絵が、評価されているのか

なにごとも、達人の言葉に耳を傾け、立ち振舞を観察し、それを真似ることは、鍛錬のひとつとして有効だと思う。

絵描きについてもやはりそれは同じで、先人たちの残した傑作を見て、よく見て、じーっと見て、こんだそれを自分の手で再現する、つうことを繰り返せば、同等とは言えないまでも、ま、それなりの似たような技を、精神を、習得できるのではないかと考えた。

となると、じゃあ、その達人で誰よ?てことになり、どうせなら、達人中の達人、キングオブ達人を選出しようと思った。で、検索した。
目的は知らんが世の中には、同じような調査をしているひとがいて、ヤフー知恵袋なんかで、世界的な水彩画家といえば誰っすか?みたいな質問をしているひとがチラホラおり、それに応じているひともいた。で、その名を、達人の名を、拾い集め、あらためて「代表作」というキーワードと合わせて検索してみた。

まず、目についたのは、「デューラーのうさぎ」というものだった。
meisyoubu.blogspot.com
デューラーという達人が描いた、うさぎの絵は、茶色い野性味溢れたうさぎで、毛がモフモフでありながらも肉というか、骨というか、筋、腱の質感が見事で、なるほど、これは達人の仕事だ。と思った。思ったが、これぐらいならART-Meterにも似たようなやつが出品されてないか、とも思った。思ったが、思ったままを表明すると、絵のことが全然わからないやつだと思われそうなので、世界的な評価を受けている作品に対しては正直なことは言わず、当たり障りのないそれっぽい感想を言っておく。

こんな調子で、何人かの達人を調査した。せっかくなので、それをここに残しておこう。
これら達人の傑作を模倣し、できればその精神、コンセプト、方向性をも自分の血肉とし、更に自分なりの解釈を加えつつ将来的には自分自身の技としたい。

こうぶんこうぞう

www.atelier-co.net

小野月世

www.nichido-garo.co.jp

永山裕子

www.nagayamay.com